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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫):
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
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レビュー

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カスタマレビュー(この商品に対する他の方のコメント)

苦手な人にも勧めたい。
 この小説の特徴は個性の強い登場人物と突飛な日常という点です。同じような小説が数多くある中で、私がこの小説を楽しめたのは主人公「先輩」とヒロイン「彼女」の語り口にあると思います。物語はこの2人の文語調チックな語り口で進むのですが、折々に思わずニヤけるフレーズがあり、どんどんと読み進めたくなります。
 また、各章にてキーワードがあり、とんでもエピソードの中に上手く盛り込まれ、ただのキャラクター小説にとどまらない話の上手さがあります。
 ほんわかした温かさ、にやりとするおもしろさ、「彼女」の行過ぎた純粋さが醸す魅力、恋に対する「先輩」の懊悩への情けない共感など色々な読後感を楽しめた小説です。
 登場人物が賑やかな小説が苦手な人にもお勧めしたいです。興味があれば一読してみて下さい。

今日も日本は平和です
後輩の女性に密かに想いを寄せる大学生のお話。

好きだけど、ストレートには伝えられなくて、
なんとか気づいてもらおうと悶々としながらも
どこか純粋なところがあって、ちょっとばかばかしいんだけど
懐かしい匂いがする一冊です。

読後は、少し暖かい気持ちにさせてくれます。

ふわふわした世界にどっぷり漬かりたいなら
「彼女」を振り向かせたくてたまらない、所謂「草食系」男子大学生と
恋愛レベルにさえまだ達していないぽーっとした「彼女」との、
京都の四季を舞台にした恋愛?ファンタジーです。

ず〜っと上空をふわふわしていて、最後の最後にやっと
ちょっと不時着できたような、不思議で心温まるストーリー。

イマドキこんな純粋かついい意味で子供っぽい大学生はいないよ、
と思いつつ、手放さずに先へ先へページを急いでしまうのは、
どこかでこんな純粋さを懐かしく、羨ましく思うからかも知れません。

この不思議さ、現実感のなさはしかし好き嫌いが分かれそうだと思われます。
文体も独特です。それこそ、どこにでも、しばしば現れる「不思議ちゃん」と
呼ばれるカテゴリーに入る人を、自分はまあ受け入れられるタイプなのか、
ただイライラしてしまうか…によって分かれるのではないでしょうか(笑)

私個人的には好きで、
四季や京都の情景とともに若者の心が丁寧に表されているなと思いました。
「彼女」は少し変な子ですが、ときには、ちょっとトロくて遅れていても彼女のような、
物事を丁寧に、やさしく見つめる目をもちたいものだ、と思います。


願望
 
 もはや、このAmazonでレビューすることもなさそうなのですが、ここに、僕個人の希望、というか願望をいくつか挙げさせてください。

 まず一つですが、ぜひ、羽海野チカ先生にコミック化してほしかった。いや、この気持ちは、いまだに現在進行形です。文庫版のおまけページを見たとき、これほどこの作品に適した表現のできる漫画家がいるのかと、勝手に一人で熱くなっていました。

 そして、もう一つ。僕は、本書をハードカバーの時に買った人間なのですが、その購入方法が、いわゆるジャケ買いです。普段、僕は前評判や他の方のレビューに細かく目を通し、万全を期したつもりで小説や漫画を購入します。しかしこの時ばかりは、「夜は短し歩けよ乙女」という好みな表現のタイトルと表紙絵に、若干オーバーな表現ではありますが、心奪われ、すぐに手にとりました。結果的にこの買い物は、僕のジャケ買いの歴史の中で最高の成果を挙げてくれたのですが。
 こんな経緯から、僕の中でこの本の表紙は、あのハードカバーの表紙しかあり得なくなってしまいました。もう一つの僕の願望というのはつまり、文庫版の表紙の別タイプを作ってほしい、ということです。文庫版で揃えたいのですが、この文庫版の表紙では納得できない自分がいるのです。

 上記した二つのことを言っておきたかったばかりに、レビューですらない、どこまでも浅薄で自分勝手な願望を書き連ねてしまいました。もしこのレビューを読んでくれた方がいましたら、ありがとうございます。そして、この本を買うにあたり全く参考にならないような文章を読ませてしまったこと、さらに、すでにコミック化された作品や文庫版の表紙を好いている方、本当に申し訳ありません。

 それでも、読者の方々に一人でも、この考えに共感してくれる人がいてくれたら嬉しいです。そんな人がいれば、語り合いたいくらいです(笑)。

祇園ファンタジ〜 ☆ 李白翁の歩く城
あくまでファンタジーですよね、この作品って。ですので、人生訓とか心の襞に分け入るようなテーマとか、そういったものを期待して読むのは、ちょっと筋違いな気がします。
どこまでも、この独特な−−敢えて言えば浪漫調懐古主義的な?−−世界観に浸るのが良いのでは、という、まぁ少々オタク向けな小説です。森見さん自身もかなりのオタクですよね。京大農学部の院卒ですもん。

アニメ映画にするなら是非宮崎駿監督にと思うこの作品、巻末の解説代わりの羽海野チカさんの見開きイラストもさることながら、読み進むにつれ自分の今までの人生中の濃色イメージ(喩えるならば、漆器の様な濃臙脂色)を持ったエピソード全てがグルグルと渦を巻いて頭の中に押し寄せ、、読み終えた時には(3日程で読了)何だか目眩・頭痛を感じました。たぶんこの作者の物はもう読まないのではと思います。

作者がとても博識・碩学・知性に恵まれた情感豊かな生い立ちをお持ちの事だけは、文中に掲げられた古今東西の本の羅列等からも(絵本『ラ・タ・タ・タム』は特に探して読んでみたい‥)、とてもよく分かりました。ただ、殆んどの語句なり言い回しなりがパロディで、どこかで読んだ様な字面の組合せに終始しているので(特にチェッカーズの歌詞の引用はいただけない気が‥)、何となく作品自体のオリジナリティ或いは正味ボリュームが物足りなく感じられてしまうのは私だけでしょうか。(なので、もらった本で良かったと思いました)
上げ底文学‥‥と揶揄してしまえば、文学そのものが食べてお腹がくちくなる物ではない、と言われてしまうかもしれませんが。。

※乙女さんとは“ラム酒を愛している”“脅威レベルの酒豪”と共通項がありますので、一度指しで飲み明かしたいとは思います。











クリアランス(大)
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