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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」:
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
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カスタマレビュー(この商品に対する他の方のコメント)

好みも色々
初めてポリーニの演奏を聴きました。

恐ろしく運指も軽くなめらか。評判通りの
ハイレベルなテクニシャンであることは
よくわかります。

ただ、私には駄目でした。

フォルテシモを、何であそこまで粗雑に
鍵盤を叩いて表現するのか。

運指も上手すぎて速すぎ。まさに雪崩を
打ったかのようなジェットコースター気分。

好きな方、ファンの方、ごめんなさい。

私にはルービンシュタインのような
どっしり&ゆったりしたイメージの
「皇帝」が好きなのでこの評価です。

非常に多くのアーティストに演奏される皇帝ですが、
本当にその解釈もそれぞれで、面白いものですね。

皇帝の見本的演奏
アシュケナージ&メータ盤とはかなり異なる解釈。
古典的なバックのベーム&ウィーンフィルと、
完璧なテクニックのポリーニのメリハリのあるピアノ。
これが素晴らしくコラボして、すがすがしさをも感じる名演。
もどかしい前出の演奏とはぜんぜん出来が違う。
後のアバド指揮ベルリンフィル盤より、ポリーニのピアノはこちらのほうが上。

特に『皇帝』の聴き比べでは・・
1976-78年録音。このベートーベン・ピアノ協奏曲全集は、ポリーニにとって最初の録音となる。第3-5番をスタジオ録音した後、1981年にベームが他界、第1・2番を替わりにオイゲン・ヨッフムが振って変則的なカタチで完成している。2度目は、1992年12月から1993年1月にかけて開かれたアバド/ベルリン・フィル演奏会におけるライヴ・レコーディング。1942年1月5日生まれのポリーニはこの時34-36才。本当ならもっとも解釈論にしても表現においても最も脂の乗った時期であるべきな2度目の方が上であるべきなののだろうが、この2つの録音を比較すると、圧倒的にベーム盤の演奏が素晴らしく感じられる。この同時期にはベームのたっての希望からと思われるがモーツアルトのピアノ協奏曲他第19・23番も1976年4月26・27日ウィーンで録音している。一番最初にモーツアルトの協奏曲をポリーニが弾いたのは、1973年のウィーン芸術週間で、曲目はK.488のイ長調第23番、オケはスカラ座、指揮はアバドだった。おそらくはその演奏を御大ベームが聴いて食指を動かしたのだろう。結果としてこの録音は実に興味深いものとなった。完璧な10指のコントロールを誇る、バカテク・ヴィルトーゾ、マウリツィオ・ポリーニがモーツアルトのような超易しい曲を弾くとどうなるのか、ということだ。ポリーニは言ってみれば『響き』だけを残し、完璧な10指のコントロールを『緩めて』弾いているように僕には聴こえる。それでも、そのテクニックは押さえようが無く、一音一音がまるで『音の粒』のように違って鳴って聴こたものだった。ここでのベートーベンのコンチェルトはよりその印象が顕著で、より鋭い『音の粒』がマトリックスのネオを狙う銃弾のように降ってくるのである。この演奏を聴けば聴くほど、何故にベームはポリーニにもっと無理強いしてでも名曲をたくさんこの時期に残させなかったのか、と残念で仕方がない。まあ、それも運命なのだろうが。その差は特に『皇帝』で顕著だ。こちらの『皇帝』は僕にはあまりに完璧な『皇帝』である。

名人芸
ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番、5番というのは名人芸のお披露目といった雰囲気があり、緊張したり、力んで聴く必要はまったく無い。
ポリーニの音はしっかりとしており、豊満さと包容力がある。無駄な力みの抜けたゆとりのある演奏である。

それにウィーン・フイルの上手さはいまさら言うまでも無い名人芸であり。ベームもさすがにオペラの指揮が十八番であっただけに、はぎれよくたたみ込ませる所はわきまえていて流石だと思わせる。
この三者がそれぞれの名人芸を表現しているアルバムである。それでいて調和のとれたバランスの良さがある。

かつてのオーストリアの社交界はこんな感じだったのかなと思わせるリラックスした華やかさが薫る演奏に仕上がっている。
陽の部分のベートーヴェン。これでいいんじゃないですか。
ちなみにこの曲が出来上がった当時の社会背景とウィーンの音楽界事情とベートーヴェンの関係は複雑なものがあり、単純にオーストリアへの讃歌とは言えないものもあります。

確かにスケッチ帳には「オーストリアの勝利」とかの書き込みはありますが・・・・・「皇帝」とはいったい誰を指しているのでしょう。

気高き名演
第4番をこれほど、静謐に気高く演奏している演奏も珍しい。冒頭のピアノのソロから別世界へと向かっていく。第5番もベーム/ウィーン・フィルの格調高い伴奏が聴きもの。尤もポリーニ独特のクールさが、熱い燃焼を求める人には物足りないかも知れないが。











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