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激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]:
激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]
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カスタマレビュー(この商品に対する他の方のコメント)

仲代演じる八原高級参謀の視線を追え
あらためて見て思います。傑作です。
子供時代、おそらく生まれて初めて映画館で見た
(見につれていってもらった)戦争映画でした。
そうか、脚本は新藤兼人だったのかというのが正直な感想でもあります。

子供の時は、長参謀長役の丹波と、八原高級参謀役の仲代のカッコよさばかり、
目に付きましたが、いま見ると、やはり牛島司令官役の小林桂樹がすごい。
どちらかというと、市井の善人役やコミカルな役どころが多いイメージだが、
この作品では、すさまじい迫力。武人の覚悟、かくのごとき、か。

まったくアプローチは違うけれども、イーストウッド「硫黄島からの手紙」で
栗林司令官を演じた渡辺謙より、遥かに「日本陸軍の司令官」っぽい。
いろいろな意味で。
もっとも、存命した(してしまった?)八原参謀を演じた仲代の最後の
彷徨のシーンこそ、監督や脚本の最大のメッセージなのでしょうね。

それと、脇で、なつかしい名優がいっぱい出てるのが嬉しい。
同じ岡本喜八監督の傑作「日本のいちばん長い日」にも出ていた、
中谷一郎、高橋悦史、井川比佐志、天本英世(!)……(涙)

中でも個人的には、航空参謀役の川津祐介。
たしか当時のパンフレットには、健在だった源田実(元海軍航空参謀)
との2ショットが掲載されていたはず。
それから、軍医役の岸田森。
川津の士官役はともかく、岸田の医師役というのは、すごいキャスティング。
これも今になってわかるけれど、当時、熱い視線で見つめたファンも多かったのでは。

70年代前半の日本映画の(製作も配役も)底力を知る一本。


沖縄県民斯ク戦ヘリ
アジア・太平洋戦争の末期、日本国内で最大の地上戦の舞台となった沖縄。本作は、沖縄の防衛を担当した第32軍を中心に、軍・官・民をあげて徹底抗戦をした沖縄戦の実相を忠実に描き上げている。

大本営と現地軍の意思疎通は思うようにいかず、第32軍の作戦指導も沖縄県民のことを顧みるものではなかった。また第26代沖縄県知事の泉守紀も「すぐ帰ってきますから」と言いながら本土へ逃亡してしまう。

しかし、その後任の島田叡が命を賭して沖縄県民のために働く姿は涙ぐましいものがあった。また大田実少将が、その島田知事に代わって打電した「沖縄県民斯ク戦ヘリ」の電文も引用され、沖縄県民の激闘についてもよく描かれている。

とりわけ、現在も我々は沖縄に米軍基地の負担を強い続け、島田や大田の「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」という願いに応えられていないように思う。この歴史を忘れることなく、我々も沖縄のことを真剣に考えていかなければいけないだろう。

なお、沖縄戦に関する2人の県知事について興味を持たれた方には、野里洋『汚名―第二十六代沖縄県知事 泉守紀』(講談社、1993年)と田村洋三『沖縄の島守―内務官僚かく戦えり』(中央公論新社、2003年)をオススメしておく。

日本戦争映画の傑作
海軍を描いた映画は数多いが、陸軍のそれも血生臭い地上戦をメインに据えた映画は少ない。その中で、この作品は圧倒的な迫力で観る者の琴線に触れる点では「硫黄島からの手紙」といい勝負だろう。私的には日本戦争映画の最高傑作だと思っている。軍目線でストーリーが展開すること、地上戦に入るとストーリー自体が破綻しつつ最後は滅茶苦茶になって登場人物のほとんどが死に向かって憑かれたように突き進む様は太平洋戦争での帝国陸海軍の姿そのままで、変にリアルな点も興味深い。演出も荒っぽいところも多いが、全体の迫力はそれを補って余りある。当時の軍が、膨大な民間人の犠牲を出しても沖縄を捨て駒とみなしていたのが本当なら(たぶん本当なのだろう)、軍部にとって当時の日本という国は軍のために存在するものであったわけで、昨今の政治を見れば、今の霞が関も同じ体質なのだということに気が付く。結局、根本的なところで日本という国の体質は変わっていないということなのだろう。決して楽しめる映画ではないが、沖縄の現在を理解するためにも是非見ておいたほうが良い作品だ。

「一部創作」と断りつつ
沖縄戦という重いテーマを扱いながらこれを見事に抽象化しエンターテイメントとして成立さ
せている。日本映画屈指の作品と言ってよいだろう。
パッケージには「一部不適切な表現があるが云々」とあるがそれがどの場面か視聴者の力量も
試されるだろう。
この映画を見ていて累々たる屍より負傷者の様子/状態/その多さが私的には印象に残った。
そして自身の戦争に対する見方ががらりと変わった写真のことを思いだした。第一次世界大戦
終結後のヨーロッパ、負傷した帰還兵の写真である。四肢の一部を失っているのはまだ程度の
いい方で身体の大半と言える部分を失った者、中には顔面の半分を損壊欠落しながらもなお生
還を果たした者たちの写真である。こうも戦争(戦闘)とは身体を人間を破壊するのかと。
統計的な死者の数よりは、なまなましい負傷者の損壊の状態を見ることのほうが例え写真でも
戦争の惨さを想像しうる。

ドラマと史実
この映画は史実どおりではないが、ガダルカナル以来の経過の中で最後の決戦を描き出した点で、後の「連合艦隊」と好対照をなしている。岡本喜八監督は、陸の悲劇を暗くなり過ぎない速いテンポで描き出す。日本的な義理・人情を基準とするなら、義理の牛島中将には後の「連合艦隊」で山本五十六を演じた小林桂樹、人情の長参謀長には同じく小沢冶三郎を演じた丹波哲郎、義理でも人情でもない合理主義者の八原高級参謀には「血と砂」の仲代達矢。後半には軍医役の加山雄三、岸田森が存在感を示す。飛行場に胴体着陸して米軍機を破壊する義烈空挺隊や最後まで抵抗を続けた加谷支隊の湿り気のない描き方、牛島中将自決後の凄惨な掃討戦の代わりに描かれた「沖縄は沖縄人が守るんだ」と突撃する学徒隊の姿などは、ドラマとして暗くなり過ぎないようにしたと解釈すべきだろう。この映画をみると、「この場面は」と庵野秀明監督作品を思い出したりする。海軍陸戦隊の大田司令官の「沖縄県民かく闘えり」の文や、八原高級参謀のの叫びが、見る者に余韻を残す。ラストシーンも、印象的である。











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