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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」&第8番:
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」&第8番
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カスタマレビュー(この商品に対する他の方のコメント)

音質について
 1981年頃だったか、私が学生時代、カラヤンが日本にやって来た。
 指揮者であんな有名人も前後にいないだろうというくらい大騒ぎでした。
 ベルリンフィルのカラヤンよくテープで聴ききました。
 長い間、ご無沙汰していましたが、今般、CDを求めて聴いた。
 昔聴いた曲と明らかに違うのは、音質でした。新品なのに1800円
 て安価と思いましたが、音質も悪かった。孫コピーとかあるけど
 そんなふうにしてつくったものなのでしょうか。とにかく、楽器
 一つ一つの音色が不鮮明で遠くで鳴っている感じでした。少し、
 がっかりしましたが、でも他に二つとない作品ですので、ヘッド
 フォンなど使って聴き取りやすくして、懐かしく聴かせてもらっ
 ています。そういう意味では、非常に安価な買い物でした。

カルメンや最晩年のブラームスと並んでカラヤンの真の銘盤ちゃいますやろか
3番「英雄」は1984年1月録音、ベルリンフィルとは3度め、カラヤン最後のベートーヴェン全集より。

ベートーヴェンいうと、精神的な深い感情や沈潜を求めがちやけども、フランス革命に共鳴して書きあげながら、直ぐに政治的に落胆してナポレオンへの献呈(dedication)を消し去ったといわれる「エロイカ」の頃は血気さかんやったらしい。そうした、若さや躍動、若者らしい実直な感情の高ぶりや沈潜を描き尽くして、カルメン(バルツァのもの等)や最晩年のブラームス(来日公演の1番等)と並んでカラヤンの真の銘盤ちゃいますやろか。

この「エロイカ」は出だしから、一気に全速で突っ走るスポーツカーのような演奏で、痛快このうえない。葬送の部分は、極めて如実なコントラストで、痛切な気分が逆方向に最高潮(maximum)。フェラーリを愛し、晩年(?)は若いフランス人モデルと結婚した音楽職人カラヤンにうってつけの曲やと思います

いい録音です。
カラヤンの名演奏がデジタル録音の良質な音で楽しめます。
このCDはカラヤン最晩年の1984年の演奏です。
繊細なソロの音色から威厳のある大合奏まで、ベルリンフィルとカラヤンの見事な作品だと思います。

若々しさを装い、最高の音響を追求した結果は・・
 ベートーヴェンに対するカラヤンの最終回答(最後の正式録音)を聴いてみた。この2曲の組み合わせは、カラヤンの最後の交響曲全集の中で、最も完成度の高いという評判が高い2曲という意味でも、最良である。さすがは、カラヤン!!自分が作り上げた高機能のオーケストラを前に、最高の音響を求めて、演奏効果をこれでもかと強調する。部分部分を取り上げれば、ものすごく決まった、二度と聴けないような完璧な音が聞こえてくる(英雄のフィナーレ、ベト8の第1楽章展開部など、他の追随を許さない)ので、それは至福の時間を与え、耳を楽しませる。オケとしてここまで出来るのを求めるのは正しいし、この成果は無視できない。世界中の新興オケがここを目指して、トレーニングを積むのも良いだろう。この快速・爽快なスポーティな演奏は、聞き流すには耳当たり良く聞こえるのも事実である(かくいう私も、車の中で愛聴している)。しかし、ベートーヴェン、英雄という曲が、こういった完璧な音響を目指したものだけではないことも明らかだ。あくまで、曲から心に訴えかけてくる内容があることが第一だからである。
 
 オペラなどでは、カラヤンのこの手法は、最大の威力を発揮し、我々を感動に引きずり込むこともある。しかし、この完璧な音響を狙った、演奏効果が耳につく録音は、古典派の曲では居心地が悪い。金管、ことにホルンを強調し、ティンパニを強打させるのは、彼自身の老い・衰えを隠そうとする意図があると考えざるを得ない程のバランスを崩し方であり、さらに何とかライヴ録音的な生々しさを出そうと考えているためのようだ。オケも、ひたすらカラヤンの意図に合わせて、ともすれば力任せに演奏しており、自主的・自発的なアンサンブルを楽しんでいる様には見えないのである。ここが、ウィーンフィルとの録音時との大きな違いである。
 なお、完璧な音響といったが、オケの音色も立派ではあるが、高音系の耳につく、ギラついたやや金属的な音であり、この点でもウィーンフィルやコンセルトヘボウo.などと違い、好ましくないように変わっているように思える。ちなみに、前回(76年)、前々回(62年)では、引き締まった筋肉質の低音系のベースにした、管弦楽器の融合した音色、以前からの伝統のBPOサウンドに近いものが残っており、”完璧な音響を追求した”という印象はなく、冒頭からベートーヴェンの世界に素直に入っていけた(特に76年盤は、内容と音のバランスのとれた、”カラヤン美学”の溢れる名演)。
 
 こういう録音をされると、技術水準が非常に高いとはいえ、ほんのわずかにアンサンブルや音程などにほころびが見られると気になる、というデメリットを生むことになる。おそらくそこにも、アンチ・カラヤン派の人々に攻撃の口実を与える原因があると思われる。











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